まだスウェーデンにいる頃から、日本に転職が決まって、だんなさんと猫2匹と東京に移住してからもずっと、サポートさせていただいている生徒さんです。
■学習者プロフィール
出身:スウェーデン
居住地:東京 (去年お子さんが誕生&一軒家購入で、がっちり定住)
経歴・スキル概要:スウェーデンのゲーム会社→日本のゲーム会社でアニメーター →現在育休中
語学:スウェーデン語ネイティブ、英語上級、日本語中上級(N2取得)
※ご主人がフランス人で、二人の会話は英語。会社では日本語と英語。
目標:今は育児でいっぱいいっぱいなので、長期的な目標は設定していませんが、生活者として学ぶ必要を感じていることはたくさんあり。
学習スタイル:少しシャイ、間違えたり失礼なことを言ったりしたくない。理解したらその場で自分で例文を考えたり、復唱したりと、真面目。
■レッスン方針
日本語の授業というより生活の日本語を支援するという形で、フリートークの場を作り、毎回相談事を持ってきてもらことにしています。
今年の2大トピックはこれです。
- 一軒家に光ケーブルを敷設する
- 保育園を探す
1は大変。電信柱がない区域の新築一軒家で、新たに光ケーブルを引くには、マンホール下のトンネルから自宅脇のボックスまで、ケーブルを敷設する工事が必要とのこと。そのことが住み始めてわかり、申し込んで6ヶ月経ったいまでも敷設完了せず。がんばってくれ、たのむ、NTT。モバイルWiFiではアニメーターの在宅勤務は成り立たんのです。。。これは後日また。
■レッスン内容
目下の課題は、職場復帰を目指して「保育園を探す」こと。まずは保育園見学から始めるのですが、予約はネットではなく電話なのですね。彼女が苦手な電話を、練習したいとの申し出あり。目標が具体的だと、即興でもその場で準備ができます。
育児経験がないので、保育園の見学予約ってどんな会話になるんだろうと調べたら、ご丁寧に細かなチュートリアルや電話スクリプトが数々見つかり。日本人でも電話は苦手になってきているということでしょうか。
https://sitter.kidsna.com/article/childcare/1582
https://oyako-kufu.com/articles/2215
レッスン中に以下のものを一緒に作成し、後半にロープレ練習しました。
・サンプルの電話スクリプト
(あいさつ、名乗り、要件、担当者につないでもらう)
・保育園から聞かれて、答えなければならない質問
(名前、子供の年齢、見学の希望日時、など)
・保育園に確認したいこと
(パパと3人で行っていいか、担当者の名前は何か、など)
私は保育園側の役になって、なんどか練習しました。
日時は特に聞き取り注意ですね。11日(じゅういちにち)と17日(じゅうしちにち)が混同するなど。24時間制(例:15時)なども、海外の人には慣れないもののようです。
予約の日時は間違えたくないし、聞き取れなかったところは後で復習するという目的で、電話の録音を取っておいてもらいました。
■結果!
3件の予約が無事に取れたので、予約日時をWチェックしてほしいと、録音ファイルと共にメッセージをくれました。聞かせてもらって確認したところ・・・・
・日時は全部、正しく聞き取れている!
・相手からの質問に答えたし、こちらからの質問もちゃんとできた!
・わからなかった時に「もう一度お願いします」と言えた!
逆に、彼女の名前(カタカナでちょっと珍しい名前)を保育園側が聞き取るのに苦労していたようなので、「レモンの”レ”」みたいな、文字の伝え方をフィードバックしました。
すごいすごい!自信がついて、さらに3件予約を取るそうです。